hanamameizumiの日記

日常的に考えていること。

丸くなる。

”人間年を取ると丸くなる。”と言われていますが、調べてみると「性格のかどが取れて穏やかになる」とか。

 

我が家では、定期的に包丁を砥石で研いで使うようにしています。

先日、知人からこんな話を聞きました。

「知り合いの宮大工が、カンナ(木を削る道具)の刃を研ぐときに使う砥石が800万する。さらに、その上には1200万する砥石もある」

にわかには信じがたい話でしたが、知人は嘘をつくような人ではないし、そんな嘘を私に話してもしょうがないと思うので、本当のことなのでしょう。

すごいですね。ベンツが買えます。

しかし、高い砥石を使うと、”切れ味”が全然違うと力説されていました。

”切れ味”とは、物が簡単によく切れることだと思うのですが、物がより切れる時、重要な要素の一つに「刃先と物があたる面積をより小さくする」があります。

あたる刃先の面積が小さいほど、物はよく切れるとのことです。

”研ぐ”という行為は、刃の表面の凹凸を無くし、より刃先を細くすることだと考えられます。

人間の場合は、年を重ねることによって余分な凹凸(かど)が取れて、(細くならず)丸くなる。

こう考えると、丸くなるということは、穏やかになるというよりは、”切れる”ようになる(?)のかも知れません。

勝手な解釈ですが、この”切れる”は、いわゆる”キレる”ではなく、煩悩や欲望などを断ち切れるようになる。

そんなふうに思えます。

 

ちなみに、我が家の砥石は、2000円ほどですが、切れるよう頑張って研ぎたいと思います。