モモ闘病日記③
9月1日(金)晴れ
日々勝負。相変わらずあまり食欲が出てこないみたいで、食べたり食べなかったり。
昨日の夜は少し吐いた。少し体調は悪いみたいだ。ご飯はあまり食べないが、よく甘えてくる。これがまたなんともたまらん。モモの体を撫でる。「がん細胞全部なくなれ!」と祈りながら。あんまりゴロゴロしすぎると咳き込んだりするので要注意。
この先どうなるのか、考えてしまう。だが、「どうなるか」ではなく、「どうするか」が大事だと思う。
9月4日(月)曇り
これまでの経緯をみていると、カリカリご飯よりペースト状のものを食べる傾向にある。ということで、フードプロセッサを購入した。これが当たりだったようで、ペーストご飯は大半食べてくれた。
最近、ふと思うのだが、肺がんは治らない病気だと思い込んでいるだけかも知れないと。「治らない病気だと思い込んでいるだけだと自分が思い込んでいる」と言われるかも知れないが。でも、人間のエゴだとか言われるかも知れないが、とにかく生きていてほしい。それだけだ。
9月5日(火)曇り時々雨
昨日いろいろ考えた。何かがんの治療としてできることはないのか。と。
先生からは、抗がん剤治療や外科手術は、モモの体力や性格などを考慮すると現実的ではない。と、最初に話されていた。
けど、”生きてほしい”という思いは強い。だから諦めが悪いけど、民間療法的な治療を試すことにした。
普段なら、胡散臭いと見向きもしないが、”藁をもつかむ”とはまさにこのこと。
可能性があるならば、なんでもやってやろう!ということで、民間の治療薬をお買い上げ。試すことにする。
9月7日(木)晴れ
昨日より、治療薬を飲み始めたが、当然すぐには何も変わらない。でも、なんかその夜は少し元気な感じがして、久しぶりに布団に入ってきたりして。嬉しかった。
でも、今朝はペースト状のご飯を吐いてしまった。先生いわく、がんの影響で食道が細くなると、食べ物が入っていかないから吐くと。
心が乱れる。やはり”いざ”というとき人間は弱いものだ。しかし、だからこそ、その弱さを乗り越える強さが必要だ。
どんなに辛くとも最後の最後まで諦めずに戦う。