国民感情。
「貧乏人は麦を食え」わりと有名な発言です。
戦後間もないころ、時の大蔵大臣の国会答弁です。
”努力してお金をもうけた人は良いものを食べて、そうでない人はそれなりのものを食べる。”
「経済原則に則った国にしたい」みたいな趣旨からの発言だったようです。
確かに、理屈ではそうかも知れませんが、聞いている国民からすれば、神経を逆なでするような言葉だと思います。
当時の状況は良くわかりませんが、戦後なので、当然物もない。
食べたくても食べれない。
お金を稼ごうにも稼げない。
といった世の中で、国民は苦しんでいたことが推測されます。
そのような中で、たとえ正論でも、この発言はあまりにも当時の国民感情を無視したものだと思います。
今もこの構造はあまり変わっていないような気がします。
政治家の不祥事や発言。
何かある度に、”説明”をしますが、いくらもっともらしく”説明”しても、国民感情的に納得はできないことが多いです。
信頼を回復するのであれば、
「今の政治家を選んだのは、結局国民だ。」
正論の前に、国民感情に訴えかける”説明”もお願いしたいと思います。