涙そうそう

久しぶりに「涙そうそう」を聞きました。

「涙そうそう」は、涙がぼろぼろこぼれる様子らしいです。

私は、父を19歳の時に亡くしています。

早くに離婚していたため、死に目には会えませんでした。

死に目には会えませんでしたが、通夜の時に顔は見ることが出来ました。

顔を見た瞬間、それこそ「涙そうそう」になりそうでしたが、必死に涙を堪えたのを覚えています。

涙を堪える必要は全くないのですが、その時は「ここで絶対泣くまい」となぜか意地になっていました。

それ以来、悲しいことがあっても、特に人前では泣くことは一切ありません。

良いのか悪いのか分かりませんが、なぜかそんな人間になってしまいました。

なので、過去には「こいつは冷たい人間だ」と、思われたこともあったかも知れません。

でも、「涙そうそう」の歌詞のように、亡くなった人を偲び涙する。

こういった情景を思い浮かべると、不思議と涙が出てきます。

だから、単純に「人前で泣く姿を見られるのが恥ずかしい」と思っているだけなのでしょう。

すぐに感情をあらわにする人がいます。すべてが受容されるものではありませんが、「悲しい時に人前で素直に泣ける」人は、うらやましく思える時があります。